予防接種には定期接種と任意接種の2種類があります。
定期接種は予防接種法で定められたワクチンを、指定された期間内に無料で接種できます。
※定期接種の方は「予診票」を忘れずにお持ちください。
任意接種は費用が自己負担になります。
【定期接種】
|
【任意接種】 |
ヒブ(インフルエンザ菌b型)ワクチン
ヒブ感染症とは
乳幼児期におきる、細菌性髄膜炎、急性喉頭蓋炎、肺炎などの重篤な感染症です。
標準的な接種スケジュール
生後2カ月から開始し、1カ月ごとに計3回接種します。その12~18カ月後に、4回目(追加)を接種して終了です。
小児肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌感染症とは
乳幼児期におきる、細菌性髄膜炎、敗血症、重い肺炎、細菌性中耳炎などの重篤な感染症です。
標準的な接種スケジュール
生後2カ月から開始し、1カ月ごとに計3回接種します。その後、1歳になったら、4回目(追加)を接種して終了です。
B型肝炎ワクチン
B型肝炎とは
B型肝炎ウィルスによる肝炎です。慢性化すると、肝硬変や肝がんを引き起こします。
標準的な接種スケジュール
生後2カ月から開始し、1カ月ごとに計2回接種します。その後、2回目接種終了後から約5カ月空けて3回目を接種して終了です。
ロタウィルスワクチン
ロタウィルス感染症とは
乳児期におきる急性胃腸炎です。脱水症をおこす他、脳炎や腎障害をおこすことがあります。
標準的な接種スケジュール
ロタウィルスワクチンには2種類あります。どちらも経口(飲むタイプ)のワクチンです。
1、ロタテックは、生後2カ月から開始し、1カ月ごとに計3回飲んで終了です(生後32週までに終了します)。
2、ロタリックスは、生後2カ月から開始し、1カ月ごとに計2回飲んで終了です(生後24週までに終了します)。
4種(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)混合ワクチン
ジフテリアとは
ジフテリアはジフテリア菌により発生する病気です。かつては年間8万人以上の患者が発生し、そのうち10%程度が亡くなっていた重篤な疾病です。
百日咳とは
百日咳は、百日咳菌によって発生します。激しい咳をともなう病気で、1歳以下の乳児、とくに生後6カ月以下の子どもでは命に係ることもあります。
破傷風とは
破傷風菌が傷口から入り、けいれんや麻痺をきたし、死亡することもあります。
ポリオとは
ポリオ(急性灰白髄炎)は脊髄性小児麻痺とも呼ばれ、ポリオウイルスによって発生する疾病です。
標準的な接種スケジュール
生後3カ月から開始し、1カ月ごとに計3回接種します。
その後、12~18カ月後に、4回目(追加)を接種して終了です。
BCG
結核とは
結核菌による感染症で、肺結核をおこします。乳幼児が感染すると、髄膜炎や重い粟粒結核という致死的な疾患をおこします。
標準的な接種スケジュール
生後5カ月~1歳までに1回接種します。
MR(麻疹・風疹)ワクチン
麻疹とは
麻疹ウィルスによる感染症で、非常に強い感染力があり、脳炎などの合併症を起こすことがあります。
風疹とは
風疹ウィルスによる感染症で、妊婦が感染すると先天性風疹症候群の子どもが生まれてくる可能性があります。
標準的な接種スケジュール
1歳を過ぎたら、なるべく早く初回接種します。
2回目は、小学校入学前の1年の間に接種し、終了です。
水痘(水ぼうそう)ワクチン
水痘とは
水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。発熱とともに全身に発疹が出現し、水疱になります。帯状疱疹も同じウィルスが原因で発症します。
標準的な接種スケジュール
1歳を過ぎたら、なるべく早く初回接種します。
2回目は、初回から6カ月~12カ月後に接種して終了です。
おたふくかぜワクチン
おたふくかぜとは
ムンプスウィルスによる感染症で、耳下腺が腫れたり、発熱などの症状がおこります。
標準的な接種スケジュール
1歳過ぎたら1回接種します。
日本脳炎ワクチン
日本脳炎とは
日本脳炎は、日本脳炎ウイルスにより発生する疾病で、蚊を介して感染します。突然の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、意識障害や麻痺等の神経系の障害を引き起こす病気で、後遺症を残すことや死に至ることもあります。
標準的な接種スケジュール
3歳を過ぎたら1~4週間間隔で2回接種します。
2回目の接種から概ね1年後に1回追加接種をします。
更に9歳~13歳で1回接種します。